3. ホッケースクール設立にあたって 

メープルリーフホッケースクールはカナダ、バンクーバーでスキルスクールとして地元でも評判のクアンテックスポーツシステム(代表兼テクニカルディレクター / ロン・ジョンソン)でアシスタントコーチとして5年間コーチングを学んだ、藤田卓志を中心とし身体能力の向上とスキル(技術)の修得に重点をおいたカナダスタイルのホッケースクールです。

【ジュニア時代の経験から】
私は小学校4年生から札幌でアイスホッケーを始め、中学、高校と地元札幌でプレーし大学は法政大学に進学いたしました。ジュニア時代は、アイスタイムには恵まれておりましたがどのクラスも部員不足のため無駄な時間も多く満足のいく練習ができませんでした。走り負けない、スタミナ不足にならないためにとにかくスケーティング中心の練習を行いましたが、チームの成績は本場苫小牧、釧路のチームには、到底及ばない状態にありました。その差は練習量によるものではなくホッケー人口の差によるものが原因だったと思います。ホッケー人口の差は運動能力の高い選手の数の差であり、労せず試合に出場できるという競争心の低さにも問題があったように思います。その反面、試合には常に出場することができたため試合経験を増やすことができました。
大学進学にあたって強豪校でのプレーを希望し、関東1部上位校である法政大学に進学することを決めました。今まで自分が所属してきたチームとは違い、チームの目標も高くチーム内でのポジション争いも激しいものでした。ポジション争いに勝つために自主トレーニングも頻繁に行われておりました。しかし、氷上練習の内容の殆どが「①ウォーミングアップを兼ねたもの、②スタミナ、筋力を上げるもの、③システムの完成度を上げるもの」から構成されており、それらの練習内容を決めるのも、まだ発展途上である選手達(キャプテンを中心とした上級生)によるもので効率の良い練習はできていなかったように思います。大学時代に養われたものは数多くありました。チームワーク、精神力、忍耐力、身体能力(体力)。どれもアイスホッケーに必要な要素であると考えられます。しかし個人技術(スキル)については多くは学べなかったように思います。
私は日本のトップリーグ(実業団)ではプレーしておりませんが、大学時代に何度か若手中心のトップチームと練習試合を経験しました。全く自分のプレーをさせてもらえず力の差を見せ付けられました。年の差もさほどない選手達でしたが更に厳しい環境で鍛えられた経験、ゲームでの判断力、筋力、スタミナは全く歯がたちませんでしたが、技術(スキル)についての差はあまり感じなかったように思います。

【カナダコーチ留学への決意】
大学卒業と同時にトップリーグへの挑戦を諦め、レクリエーションとしてプレーを楽しむことにしました。仕事のかたわら社会人のクラブチームに所属し、神奈川県リーグ優勝、全日本選手権B級大会出場、個人としては国民体育大会へ神奈川県代表として2度出場することができました。しかし、楽しい反面いまだ現役で活躍する学生時代の仲間の試合を会場で目にするたびにアイスホッケーへの思い、情熱が再び蘇りました。なんとかアイスホッケーに携わる仕事ができないか、その思いは、日に日に強くなり、2000年単身カナダに渡りアイスホッケー学を学ぶことにしました。

【カナダコーチ留学での経験】
カナダでアイスホッケーを学ぶにあたり「①チームスタッフとしてベンチコーチ学を学ぶ。」「②スキルスクールに所属しティーチングを学ぶ」という選択肢がありました。まずは基本的なことから始めようとの思いからバンクーバーを拠点とするスキルスクール「クアンテックスポーツシステム 代表ロン・ジョンソン」の下で指導方法を学ぶことに決めました。代表のロン・ジョンソンは、西武鉄道や全日本でヘッドコーチを務めたグレン・ウイリアムスとも親交があり、以前西武鉄道がカナダ遠征時にテスティングを行ったこともあることから、日本のアイスホッケー事情を理解している人物でした。
スキルスクールといっても実際どのようなものなのかもわからず、日本の練習とさほどやっていることは変わらないだろうとの認識でしたが、そこでの内容は、まさに練習という簡単なものではなく、一つ一つのスキルを細かく細分化し理論的にかつ、その裏付けまで説明していました。それは練習というより授業、講義といった内容で、今までに経験したことのないものでした。日本では、トップリーグでプレーしていなかったにせよ、それなりに経験をつんだと思っていた私のホッケー理論はすべて覆され、選手と一緒に実践するたびに全て指摘され、直され、自分のスキルの低さを痛感させられました。「もし、このようなトレーニングシステムを20年前から実践していたら自分の選手生活ももっと長く続けられたのではないか。」と思うようになりました。

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